「景色はいつだって見えているようで見えていないし、いつだって変えられないようで変えられる。」
ー抜里の茶畑に色を咲かせるー
UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川参加アーティストであるTAKAGI KAORUと地域団体「抜里エコポリス」が協働し、抜里の耕作放棄地となった茶畑を参加者自身の手で鮮やかに変えるワークショップを開催します。
茶畑に色を塗る際に使う絵の具は、自然に優しい素材ですのでご安心ください。
お子さんから大人の方まで、どなたでも参加できます。
景色を変えるという貴重な体験を、ぜひ一緒にやってみませんか?
参加者を募集しています。お申込みをお待ちしています!
<当日の流れ>
12:30 ヌクリハウス集合、茶畑へ移動
13:00 ワークショップ(茶葉に色を塗り描きます)
15:00 お茶の時間
16:00 終了、片付け、解散
<開催概要>
■日時:11月26日(日)13:00~16:00ごろ
■場所:島田市川根町抜里地区の茶畑(集合後移動)
■参加費:1人2000円
■持ち物:マグカップ、帽子、タオル、汚れても良い服装(長袖長ズボン)
■集合場所:Atelier&Guesthouseヌクリハウス(島田市川根町抜里930)
※車は「ぬくり園」(島田市川根町抜里440)へお停めください。
■申込:必要事項をTELまたはメールにてお伝えいただくか、申込フォームからお申し込みください。
〇必要事項(氏名・住所・電話番号・メールアドレス・年代・参加の理由)
〇申込フォーム→https://forms.gle/h4Vm4W6Wypm12TEA9
■TEL:0547-39-3666(平日9:00~17:00 ) ■MAIL;info.unmanned@gmail.com
■問合せ:UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川事務局(NPO法人クロスメディアしまだ)
島田市日之出町4-1-1F(C-BASE内)
※実施協力:抜里エコポリス、ぬくり園、和信化学工業株式会社
アーティストからのメッセージ
私たちは自身で見ている日々の景色を意識することもなく暮らしていることが多いのかも知れません。今日歩いてる道を明日突然川に変えることや、今世界から戦争を無くすことを可能にすることは難しいのですが、
一人一人に見えているその日常の景色を突然変えてしまうことは実はできると私は思っていますし、何度もそのような経験をしてきました。それは子供も大人も可能です。
ここでいう景色とは今自分が置かれている状況や環境。
即ちそれは日々巻き起こる現象を受け取る感覚のことです。
景色とは実在する風景に触れることだけを指すのではなく、自身の内から湧き起こる感覚も景色と言います。
島田市にある抜里の集落に今は手入れをされていない、そこだけ森のようになった茶畑があります。
周りの整然と手入れをされている茶畑の中でそこだけが別世界になっていました。
ならばいっそこの森のような茶畑にみんなで「色」を咲かせたいと思ったのです。
私は抜里に通うようになり気づいたことがあります。
それは抜里では自分が立っている現実を引きで見てみることができる状況と環境が揃っているということです。
どの世界にも少しみなから外れてしまうものがあります。
外れたものが見せる景色も実はちゃんと存在するのです。
今回のこのワークショップに関しても自身の制作を遠くから見渡し、
自分の手が施した細やかな制作が、少しだけ周りとは違う茶畑が
集落の景色を変え得ることが可能なのかを実体験したいと思うのです。
そしてその現実的な景色の変化と自身に巻き起こる感覚の変化、
これが景色を変えるということだと各々が実感できるのか。
その実験です。
「色を咲かせる」とは
茶の木には9月から11月頃に椿のような小さな花が咲きます。
そこから4月の新録の素晴らしく美しい黄緑色を迎えるまで
特に芸術祭が開かれる2月3月は葉の色も渋みがかった緑へと変化します。
自然に優しい絵の具を使って茶の葉に絵を描いていこうと思います。
一枚一枚に各々が描く作業は細やかなものになりますが、それを遠くからみんなで見た時に、景色とは何なのかを一緒に知れたらと思うのです。
TAKAGI KAORU