さとうりさ

展示作品『本人』 /『メダムK』(UNMANNED初設置)

《設置場所》

本人

抜里駅エリア 寺山(ぼいんぼいん山※3月上旬、作品完成予定

メダムK

JR島田駅 駅前通り(旧おかむらのぼる 島田市日之出町2-4

地蔵まえ3/サトゴシガン

大井川鐵道抜里駅 駅舎内(静岡県島田市川根町抜里

地蔵まえ4(縫い合わせ)

抜里駅 茶畑内(天気の良い土日に登場)

くぐちこぶち

抜里駅周辺 しまの竹やぶ(静岡県島田市川根町抜里1284−1)

《作品プラン》

『本人』

寺山(通称ぼいんぼいん山)を約180分の1スケールで形成し、見て・触って・座れる作品。設置位置は作品上の座面位置とほぼ一致する。風景を眺め、山のかたちに触れ、自分の“現在地”を確認する時間が、日々の小さな混乱をわずかに静め、それぞれの“今”をクリアにしてくれる。かもしれない。
もっと本人になれる。かもしれない。
“わたしはここにいる”

※3月上旬設置予定

Artist: Risa Sato
『HONNIN』

The temple mountain, known as Boinboin Mountain, was made at a scale of approximately 1/180th. A work that can be seen, touched and sat on.

The position of the installation is almost the same as the sitting position on the work.
You can look at the landscape and touch the shape of the mountain.
The time spent checking one’s “current location” calms the small daily confusions and clears the “now”. Maybe.

You can be more yourself. Maybe.
“I’m here”.

『メダムK』

横浜市の「黄金町バザール 2011」のために制作、かつて違法飲食店が立ち並んだ高架下に展示。タイトルはそこで働いていた女性たちを意味し人の形はしているが、女性を示す記号的要素はない。娼婦という職業に対する一辺倒のイメージから自由になれたらいいという考えが制作のきっかけとなっている。
金沢21世紀美術館での展示を経て島田駅前に姿を現す。

Artist: Risa Sato
『Madame K』

Madame K was created at 「the Koganecho Bazaar 2011」 in Yokohama.
The artwork was exhibited under the elevated railway tracks where many illegal restaurants used to be located. The title refers to the women who worked there, and although it is in the shape of a person, there are no symbolic elements indicating women. The idea of freeing oneself from the one-sided image of the profession of prostitute was the impetus for the creation of this work.

After the exhibition at the 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, it will be exhibited in front of Shimada Station.

《作品再発表》

地蔵まえ3/サトゴシガン

パブリックアートもお地蔵さんのように地域になじむのは可能か。」というテーマで、ご家庭でオブジェ作品を預かってもらうプロジェクト。抜里駅で皆さんをお迎えします。果たしてパブリックとプライベートの境界線はどこに?

Artist: Risa Sato
『Jizo mae3 / Satogo shigan』

The theme is “Is it possible for public art to fit into a community like a jizo?”
Project to take care of object artworks at home. We will welcome you at Nukuri Station.
Where is the line between public and private?

《作品再発表》

地蔵まえ4/縫い合わせ

これまでの「無人駅の芸術祭」のなかで制作したオブジェ作品が、地元の方々の協力を得てバルーン作品となって現れる。オンライン対話と配送を駆使した協働制作は、私たちにどれくらいの達成感を与えてくれるのだろうか。またそれはどんなふうに見る人へ伝わるのだろう。

※会期中の土・日、天気の良い日に出現。

Artist: Risa Sato
『Jizo mae4/ Nui awase』

Balloon object work created with the help of local people at the ‘Unmanned Station Art Festival’.

How much does the collaborative production using online dialogue and delivery give us a sense of achievement? And how will it be conveyed to the viewer?

*Appears on Saturdays and Sundays, weather permitting.

《作品再発表》

くぐりこぶち

現在では禁止となっている野鳥を獲るための罠「こぶち」を、生きものたちのエネルギーが交差していた場所として捉え、やぶのなかにインスタレーションを制作。「くぐりこぶち」を通り抜けたとき、ほんの少し世界が変わって見えるかもしれません。

Artist: Risa Sato
『Kuguri kobuchi』

‘Kobuchi’ is a trap for wild birds, now banned.
The installation was created in the bush as a place where the energies of living creatures used to intersect.

Passing through Kugurikobuchi, the world may seem just a little bit different.

さとうりさ (Risa Sato)

 美術作家。東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了。神奈川県を拠点に活動。抽象的でありながらも親しみを感じさせる大型のソフト・スカルプチャーを、屋内外を問わず公共のスペースに出現させ、作品を通じたコミュニケーションの可能性を考察する。ワークショップを通じた共同制作なども数多い。

 「ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で」(金沢21世紀美術館、2021)、「ヨコハマトリエンナーレ2020 AFTERGLOW 光の破片をつかまえる」(神奈川、2020)

《CV》

2008文化庁新進芸術家海外研修制度研修員
1999東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了
1997東京藝術大学美術学部デザイン科卒業

《展覧会等》

2020「ヨコハマトリエンナーレ2020 –AFTERGLOW 光の破片をつかまえる–」
2020「UNMANNED無人駅の芸術祭/大井川」(島田市、静岡)
2019「Srishti INTERIM- Featival of Ideas」バンガロール、インド
2019「フューチャースケープ・プロジェクト」象の鼻テラス、横浜
2018「START☆みんなのミュージアム2018」富山県美術館
2017「六甲ミーツ・アート芸術散歩2017」六甲山、兵庫
2016「水遊び博覧会」越後妻有里山現代美術館キナーレ
2013「こども+おとな+夏の美術館・アートといっしょ」群馬県立近代美術館
2012「庭をめぐれば」ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡県三島市
2012「GOTTON ART MAGIC」福岡県田川市
2011「黄金町バザール 2011」初黄・日ノ出町、横浜市

《その他》

2021横浜文化賞文化・芸術奨励賞
2000フィリップモリスアートアワードグランプリ
1998パルコアーバナート#7大賞

《過去作品》